ミュージシャン・配信者に注目される理由と不動産のプロとして伝えたい現実
こんにちは。なかの不動産です。
当事務所ではうさぎを飼い、疲れた時には併設のサウナで汗を流す、少し変わった環境で日々不動産と向き合っています。そんな環境だからこそかもしれませんが、私は「住まいは単なる箱ではなく、暮らしや仕事の質を大きく左右するもの」だと常々感じています。
最近、ご相談として増えているのが「音」に関する住まいの悩みです。一口に音といっても、それは人の話し声だけでなく、楽器の演奏音や歌声、最近ではゲーム実況をしている声などもトラブルの原因になっています。騒音問題は個人によって音の感じ方が異なるため、なかなか解決に至らず、当事者が退去に追い込まれるケースも少なくありません。そうした中、特にここ数年で注目されているのが、24時間演奏可能とされる防音賃貸マンションです。
なぜ今、防音賃貸マンションが注目されているのか
背景には、働き方や趣味の大きな変化があります。配信や動画制作が身近になり、音楽活動も「スタジオに行くもの」から「自宅で行うもの」へと変わってきました。さらに副業やフリーランスという働き方が広がり、昼夜逆転の生活を送る方も珍しくありません。
一方で、日本の一般的な賃貸住宅は、音に対して決して強いとは言えません。「楽器可」と書かれていても、時間制限があったり、実際には近隣への配慮が必要だったりするケースがほとんどです。その結果、「気兼ねなく音を出せる住まい」を求める声が強くなり、防音賃貸マンションが注目されるようになりました。
24時間演奏可能な防音賃貸マンションとは
ここで一度整理しておきたいのが、「24時間演奏可能」という言葉の意味です。これは決して“どんな音量でも完全に自由”という意味ではありません。
多くの場合、RC造(鉄筋コンクリート造)をベースに、二重サッシや防音ドア、防音室仕様の内装などを採用し、一定レベルまでの音を建物内で抑える設計がされています。一般的な賃貸と比べると、防音性能は明らかに高いです。
ただし、低音や振動音は完全に遮断できないことも多く、演奏する楽器の種類や音量によっては配慮が必要になります。この点を誤解したまま入居してしまうと、「思っていたのと違った」というギャップが生まれやすくなります。
暮らしてみてわかる魅力
それでも、防音賃貸マンションには確かな魅力があります。
- 時間を気にせず演奏や配信ができること。夜間や早朝に活動する方にとって、これは非常に大きなメリットです。近隣トラブルのリスクが低く、精神的なストレスが減ります。
- 自宅がそのまま仕事場になるため、スタジオ代や移動時間を削減できる点も見逃せません。生活と仕事を一体化しやすく、創作活動に集中できる環境を整えられるのです。
意外と見落とされがちなデメリット
一方で、デメリットや注意点もきちんと知っておく必要があります。
- 防音性能が高い分、家賃は相場より高めになる傾向があります。 物件数自体が非常に少なく、立地や間取りの選択肢が限られることも多いです。
- 「防音だから何でもOK」と思ってしまうと危険です。低音や振動は完全に防げないケースもあり、管理規約で音量制限が設けられていることもあります。
防音性能と自分の活動内容が本当に合っているかは、事前にしっかり確認する必要があります。
投資家目線で見た防音賃貸マンション
ここまで賃貸住宅に住まう人目線でお話ししてきましたが、視点を変えて不動産投資をされている方にとってはどうでしょうか。防音賃貸マンションは前述の通り、家賃が相場より高めになる傾向がありますが、それは裏を返せば「付加価値がある」ということです。音に悩む人が多い中で、防音という希少性は稼働率の高さにつながりやすく、結果として安定した賃料収入を期待できます。さらに、音楽や配信といった成長分野に直結するため、将来的な賃料アップの余地もあります。
ただし、供給が限られている分、物件選びには慎重さが必要です。立地や管理状況を見極めることが、投資として成功するかどうかの分かれ目になります。
私自身の経験から感じること
ちょっとだけ個人的な話をすると、私は中学1年から大学4年まで軽音楽部でベースを弾いていました。学生時代は横浜市内のマンションに家族と住んでいたので、自宅で練習をする際は時間帯や音量には特に気を付けていました。
下北沢や新宿でのスタジオ練習はいい思い出として今も記憶に残っていますが、重たい楽器を背負っての移動は正直とてもハードでした。(ある日の深夜練習明けでは、元町中華街行きの東横線に乗っていたはずが、寝過ごしたまま折り返して清瀬で起きたこともあるくらいです・・・。)だからこそ、「自宅で気兼ねなく演奏できる環境」というのは、音楽活動をする人にとってはどんなに素晴らしいだろうと強く感じるのです。
防音賃貸が向いている人・向いていない人
話が逸れてしまいました。ここで一度、整理してみましょう。
- 向いている人:夜間に演奏・配信を行う、音が収入に直結する、一人または少人数で作業する
- 向いていない人:家賃を抑えたい、完全防音を期待している、バンド演奏など大人数で作業する
防音賃貸は万能ではありません。自分の暮らし方と本当に合っているかを考えることが重要です。
トレンドに流されず自分に合った住まいを
不動産の世界では、常に新しいトレンドが生まれます。防音賃貸マンションも、その一つです。ただ、大切なのは「流行っているから」ではなく、「自分の生活に合っているかどうか」。
なかの不動産では、うさぎとサウナのある事務所で、リラックスしながらも真剣に、住まいについて考えています。お客様のニーズを的確にとらえ、誠心誠意アドバイスをする。その姿勢を大切に、これからも皆様にとって役立つ情報を発信していきたいと思います。
今回取り上げた防音賃貸に限らず、住まいについて悩んだときは、ぜひ一度ご相談ください。
お急ぎの方はこちらから
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